必要な保障、保障額、保険料の支払い限度などを決めるために必要です。
保障限度が分かれば、最大保障額、保障で補う医療費が分かるため、医療費と保険料を見比べてどっちが有利かを確認できます。
生命保険と保障されるしくみが正反対なのですべて同じように考えると無駄な負担だけが増えるようになります。見直しをするためには必ず必要な知識です。
病気になるパターンを分からなければ、入院を保障する条件のからくりが分かりません。また、病院の内情が分からなければ、言われるままになり、本来支払わなくても良いものまで支払うことになります。その結果、無駄なものまで保障が必要と思うため自動的に無駄な保険料負担が増えます。
保障してもらった時の税金・控除、保険料を支払った時の税金・控除
どのような税金が発生するのかを知らないと無駄な負担の積み重ねになります。
社会保障制度は収入で基準を分けられています。
課税所得が下がるほど国から手厚い補助を受けられます。
民間の保険で保障をしてもらうことばかり考えると無駄な支払いが増えて各種控除も受けられない場合が少なくありません。
すなわち、無駄な支払いを保険会社にすることで国の補助が受けられないのです。手厚い保障に賭けて保険料を支払うのか結果として手厚い補助になるように医療費を支払うのかの違いです。
これらから分かることは
入院保障は保障を増やすと損、保険料を多く支払うと損
だから、入院保障に重複する保障、役立たない保障を徹底的に削除することが重要だと分かります。
これらを知り尽くさないと本当に良い入り方ができないのです。
だから、誰に相談するかとても重要になります。
医療費を保障で補うため。
とくに高額の医療費になったら困るため、その医療費を補えること。
保険料総額と医療費を見比べて、保険料総額が医療費よりはるかに少ない負担が絶対条件です。
それが前提で、保障で医療費を補える可能性があるから保険に賭けてみようと思えるハズ。
いくらの医療費を保障で補うために
保険料をいくらまでだったら支払っても良いかの基準を分かっていること。
入院保障は、すべての病気やケガの入院を保障。他の入院保障はいらない。
実際の入院とは関係なく、保障してもらう日数の限度を決めると負担する保険料の支払い限度も分かります。
※1入院とは一生涯で保障される日数になる場合があるので保険として考える場合、最悪のケースで保障を考えておくべきです。
●1入院60日保障とは
2ヶ月の入院費18万円を保障で補う保険だと分かります。
●1入院120日保障とは
4ヶ月までの入院費30万円を保障で補う保険だと分かります。
●1入院730日保障とは
2年までの入院費を保障で補う保険だと分かります。
入院保障日額5,000円
この保障で1ヶ月に負担する医療費9万円を補えます。
あとは、何ヶ月の入院費を保障で補いたいかを決めれば、保険料を負担する総額の限度も決まります。
例えば、
●1入院60日の保障では
補う医療費は18万円、入院保障最大額は30万円
そのために負担する保険料の総額は補う医療費18万円よりはるかに少ない負担であること。
●1入院730日の保障では
補う医療費は132万円、入院保障最大額は365万円
そのために負担する保険料の総額は補う医療費132万円よりはるかに少ない負担であること。
ポイント
1入院の日数(補う医療費)によって保険料を支払う総額も異なります。
従って、保険料は1回分で比較しても意味がなく、必ず総額確認が必要だと分かるハズ。
逆に言えば
医療保険選びは1入院の日数と保険料総額確認でその保険の善し悪しを判断できることになります。
補いたい医療費に対して保険料負担が一番少ない保険を選ぶことに尽きます。
医療保険加入の絶対条件
保険料負担<医療費<保障額
■保険料総額=保険料×支払期間
■医療費=1入院日数を月数に置換る
■保障額=日額×1入院日数
医療保険の保障期間とは、入院するのを保障するだけの期間です。入院した時に保障される日数は1入院で保障される日数の範囲になるため、保険加入の絶対条件である、その保障される日数はいくらの医療費を補うために保険料をいくら支払うのかを確認し、保険に入るメリットがあるかを確認しなければなりません。
従って、補う医療費に対して保険会社が決めた保険料次第になります。
その理由と根拠
医療費の支払いは収入で決まっているため、例えば盲腸で1週間入院し、治療を受けて支払う医療費は同じ収入基準の方であれば20歳でも60歳でも、男性・女性に関係なく同じです。
ところが、保険料は病名、年齢、性別、保障額、保障期間、保険料支払期間、現在の健康状態などで異なります。
従って、補う医療費によって保険料負担をする限度が一定割合にならなくなるのです。補う医療費は変わりませんから保険料が高くなるほどデメリットが増えることになるのです。
保険は病院に支払う医療費を補うことが基準ですから、保険会社が決めた保障条件に対して支払う保険料が異なるため必ず保険料総額を確認する必要があります。そして、その条件ではメリットがなければ、条件を工夫しながら、その中で契約者にとってメリットが最大限になる保険料の保険を探すしかありません。
ポイントは、希望通りの保険料支払いができる保険を探すこと。
そして、希望を満たす保険料の保険があるかということです。
結論から申しますと、
現状の保障に対する保険料では保険としてメリットになる保険はありません。
補いたい医療費に対して保険料の支払い総額が無茶苦茶な総額になっていること!
例えば、入院保障は2ヶ月の医療費を補えたら良いと思った場合、補う医療費は18万円ほど。従って、保険料を一時払いだったら18万円の1~3割程度(2万円~5万円)、長期の分割支払いでも18万円以内でなければ保険加入のメリットがありません。
ところが、現状の保険料支払総額では100万円以上にもなる保険で溢れています。
補いたい医療費は自由に選べるけど、そのために負担する保険料がすべての保険で見合わないのが問題です。
従って、考え方を変えて
支払う保険料総額に見合う保障日数を選ぶことです。
1入院730日を選ぶしかない現状
現状の保険料総額からしますとどの保障でも100万円以上の支払いをさせられるので、その支払い以上になる医療費とは2年入院したときに負担する132万円になります。その医療費を補える入院保障日数は1入院730日になります。
保険はお金(医療費)をお金(保障、保険料)で補うのが保険。だから、見直しするのは保障に対して保険料負担が一番少なくなる保険を探すことです。ところが、病名をお金で補うのが保険だと勘違いされている方が少なくないようです。保障は入院保障だけで良いのに病名を保障する特約がいっぱいついている保険が良いと思い込まれているのです。だから、新商品、新発売という言葉に敏感に反応され、既存の保険にない保障があれば見直しをしないといけないと思われるのです。それって、もともとは無駄な保険料支払いであり、その保障をやめて保険料負担を少なくすることが見直しです。
入院保障だけあれば良いので見直しをしょっちゅうしなければならないのが間違っているのです。
医療保険の見直し方